レベニューマネジメントで失敗しがちな10のポイント

こちらにご興味を持っていただいたということは、ひょっとしたらご自身でチェックされたり要点をお知りになりたい方とお見受けします。そういった方にも参考になれば幸いです。まずはレベニューマネジメントとは何か、ということです。そもそもは航空業界で始まったと言われ早期割引による価格操作が起源と言われていますが、それだけ聞くと今となれば航空業界やホテルだけでなくさまざまなところでごく一般的に行われていることがわかります。それだけにほぼ全ての業種に当てはめることもできる反面、さまざまな方が携わることで本来の趣旨と違うことも平然と行われているのも現状です。

最大の目的は収益の最大化をすること。

筆者がレベニューマネジメントに関わるようになった時に当時の総支配人に言われた言葉を今でも覚えています。「お前は航空機関士のようなものだ、自機の状態をきちんと把握しきちんとホテルを正しく目的地まで運行できるようにガイドしろ」と。時代の違いもあり今は職業としては姿を消しつつありますが「航空機関士」と言うのは飛行機で機長と副機長に加えてもう一人飛行機の数多い計器やフライトを最適化する微調整を行なっていた役割です。エンジンの回転数や各計器からの情報をもとに最適な飛行をアドバイス・調節する役割です。燃費を抑えつつ時間的にも機体の負荷も様々な事項を把握して最適化する仕事。要するに安全と飛行効率の最大化をしていました。

目的地というのはホテルで言えば予算や長期事業計画。要するにレベニューマネージャーは無駄に高度な技術的なことをしなくともきちんと施設や会社の状態を把握し、予測や論理的なアプローチによってきちんと予算実績管理、収益の最大化に貢献すると言うこと。きちんとレベニューマネジメントしている方は料金を変えるときでも、プロジェクトを行うときもきちんと収益改善見込みも効果も測定してきちんと自分のアクションでどの程度の収益改善ができたかどうかを説明できるものです。そもそも名ばかりのレベニューマネージャーでない限り自身のアクションでもたらした利益の推定ができてどれだけ組織に給与以上の価値を提供できているか把握しているものです。今日はそんなレベニューマネージャーがいるいないにも関わらず勘違いされがちなレベニューマネジメントのポイントをご紹介したいと思います。

1.価格操作をすることに大半の時間を費やしている。


冒頭にも申し上げた通り、割引価格やダイナミックプライシング(変動性の料金)によってレベニューマネジメントが成り立っているのは間違い無く、一つの重要な要素です。ただし、色々お話を伺うと業務の大半を価格操作に時間を費やすレベニューマネージャーも少なくなく、筆者の自分もレベニューマネジメントと見習って始めていた頃はそうでした。何しろ悩むことが多い。考え始めるとキリがない。これは価格を変えた時にどの程度の効果を見込むか、単純に情報不足であることや判断基準がブレたり曖昧になっていることから生まれます。
レベニューマネージャーが一人で悶々としつつ難しそうな顔をして手が止まっている瞬間の一つはこういうタイミングかもしれないですね。しかもそれが記録に残されているわけではなく一人の曖昧な判断から生まれることからどんどんレベニューマネージャーが属人的になってしまいます。

大事なのはレベニューマネージャーを専門家として評価しても、決して一人ぼっちにさせないこと。判断基準や効果測定、場合によっては合議で考え方を共有してこそ組織としてレベニューマネジメントを効果的に行うことができます。

仮に価格操作で業務時間の80%使ってるのに、売上の2%しか貢献できないのであればよほど大きなホテルでもない限り利益に見合わないかもしれません。他にもっとすべきことがありそうですね。

次によくある間違いは

2.周囲を気にしすぎる

先ほども申し上げた通りレベニューマネージャーは意外にも孤独です。孤独が好きな方もいますが申し上げたいのは孤独の良し悪しではなく、情報に対して敏感であるべきでもあるレベニューマネージャーが、噂や偏った見方を主な情報源にし続けると、収益の最大化どころかどんどん収益を押し下げることにもなりかねません。

例えば周辺の競合の価格、今では目視だけでなく専門のツールで競合の価格をチェックする施設も少なくありません。しかしながら価格決定をする際に他社価格そのものだけしか情報源がないとどうしてもその価格に対してどうしようとか、近視眼的にそこしかみなくなってしまい、自社の状況より他社の事情を優先しかねないことになります。

自社の稼働率が想定よりも高いにも関わらず他社の料金を気にして値上げができない、逆も然りです。それではせっかくの料金設定も最大限活用できません。

価格追随型の価格操作も全て否定するわけではありませんが、わざわざ一人レベニューマネージャーを高額で雇ってすることではないかもしれませんね。

でもその原因となりうる一つの間違いが次の項目

3.社内外の情報がレベニューマネージャーに共有されない

レベニューマネージャーは価格の操作が仕事なのではなく、収入の元となる需要を創出したり見つけてきて取り込みを図り、お客様の流入からご宿泊までの転換率を最大化し、転換率を維持しながら最小限のコストに抑えるか次なる収入の元となる投資を行いお金の循環を最大化する仕事に他なりません。結果として価格の操作の責任を持つことが多いですが、要するにどんな情報でもこのフローの中に影響があるものは全て有益なものになります。

情報が共有されない一つの理由はレベニューマネージャー本人による理由。話しかけづらかったり、年長や役職的な恐れ多さだったり、忙しいオーラを出していたり、さまざまですがアンテナを建前上張っていてもアンテナを使っていないパターンです。ずっとレポートやExcelと友達かのように接するのに、ミーティングも発言少なくただその場にいるだけだったりチームに対しては情報を集める機会を率先して作っていない方々も少なくないのではないかと思います。

次は組織としてレベニューマネージャーを「よくわからないけど専門的なことやってる気難しい人、でも料金とか操作してる人らしい」ぐらいにしか思ってないケースです。そうなると肝心な情報もレベニューマネージャーに入ってくることもなくせっかくのビジネスチャンスが見つけられず結果として価格に関することしか業務としてしないような事態になってしまいます。

レベニューマネージャーが情報もビジネスも中心的な役割の一人として情報共有と議論ができるとそれだけビジネスは加速します。

あ、ちなみにレベニューマネージャーというタイトルの方が皆さま収益を総合的に判断できる訳ではないというのも現実です。会社によっては価格操作担当者レベルでレベニューマネージャーというタイトルで募集したり、任命することも少なくないからです。新規でレベニューマネージャーの新設や採用する場合には責任レベルをしっかり決めることをお勧めします。

4.満室を成功として褒める

満室がダメとは言いません。一つの結果であり、そこに向かう努力は理解できます。しかしながらもっと高く売れたのではないか、ということを一番顕著に示す合図でもあります。もちろん売れるものをみすみす売り逃してしまったのでは意味がありませんし、満室になったものを叱責するのも違いますよね。でもここを第一義として大きな目標として掲げるにはいささか疑問が残ります。

過去経験しているホテルで聞いた話で満室にするとボーナスが一人500円出ていたとか。そのために確実に満室にするために値下げしたりすることが横行したり、満室にするということは当然コストも最大化してしまうわけです。これでは本末転倒。

満室を一番の反省しやすい課題としてどこでさらに販売機会を作れるか。ということにあります。
・稼働率が上がっていく中で客室タイプを販売停止にしたことによる販売機会損失はいくらか。
・販売価格を直前で下げるようなことをして強引に満室にしてないか。
・同じ日にX%稼動を下げてX%ADRをあげて同収入で収益率を上げるにはどうしたらいいか。
・その日の販売開始時から満室に至るまで販売先や宿泊プランなどの機会損失はなかったか。

などなどいくらでもありますが、きちんとビジネスの評価をすることがレベニューマネジメントとして次の改善の糸口になりますし、これらの糸口から改善を実行することもレベニューマネジメント担当者の非常に重要な仕事です。

5.予算決定プロセスが曖昧

どんなビジネスも計画によってもたらされています。ないというなら作ればいい。しかしながらビジネスの計画なしにレベニューマネジメントをするということはチームが大きな目標の向かうことなしに皆さんは行動しなければならないことになります。飛行機が目的地なしに飛び立つことはないですよね。でもそうなってしまうとさらに運営は大変なことになると思います。

多くの方々は会社から無茶な数字を追わされていると言いながら日々その数字に取り組んでいらっしゃるのではないでしょうか。でもそれは目標もないことに比べたらとても幸せなことだと思います。ただし、その予算が課された、作成した時にどの程度の準備、および年間アクションを立てられましたか、ということが肝要です。

年間アクションなしに無理な予算は会社のせいにするというレベルではなかなかそのレベニューマネージャーも一緒に働くそのほかのチームの方も大変そうですが、レベニューマネジメントがうまく回ってない施設さんは往々にしてその日その日の忙しさの中で予算をきちんと事業として細かなアクションに落とし込んで計画的にやっていないことが多いです。

大事なのは売り上げや収益が予算レベルに行くか行かないかももちろん、今の取り組みでいくらぐらい予算達成まで足りないのかわからないまま忙しさの理由で直近の価格操作しかしない方々も少なくないという点です。そうすると当然ながら未達成で終わることが多く、さらに価格操作しかしていないので大した経験や成長もできないまま毎年時間だけが過ぎていくことになります。

6.基本的な料金体系が長期にわたって変わっていない

これは前の項目とセットにもなりうることですが、厳密には毎年料金体系を変えないといけないということではありません。ただし、毎年ホテルは環境もお客様も変化する中で営業しなくてはなりません。流行りもあれば予約の仕方も客層もどんどん変わります。それにもかかわらず料金体系が変わらないとどういうことが起きるでしょうか。売りたい価格と売れる価格にギャップが生じれば当然ながら予約を受注するときにむらや不具合を生じます。フロントでの作業も増え、無駄な労力やミスも発生します。そういった意味でも予算とセットだと方針が反映、打ち出されて明確になることが多いです。

筆者は幸い経験しているホテルでは少なくとも毎年料金表を変えていましたし、そうでない時も自分で変えてたり、場合によっては予算年の途中でも料金体系を変更していましたので不思議ではないのですが、これは大変な作業量でもあると同時により予算を達成を容易にし、現場の負担を低減するために行なっていました。しかし、思った以上に料金体系を長く変えない施設も多いのです。

当然時代に合わない料金体系で売れば価格操作も大変になるし、現場負担も増える。皆さまが忙しい忙しいとおっしゃるのは整備の行き届かない燃費が悪い車を頑張って運転しているようなもの。価格操作ではなく整備もたまにはしていただくと良いと思います。

7.売れるプランしか評価しない、そればかり作ろうとする

これも誤解がなきように、プランを作ることが悪いことではありません。今こうして筆者がブログを書いているように必要な人に情報が行き届くためにも、ホテルであれば滞在スタイルを提案したり、商品であれば顧客体験の期待値を上げたり活用幅を広げるためにプラン的なプロモーションは必要です。そして賛同してくださる方がご自身で適した宿泊プランや企画を選択して期待通りの滞在をしてくださるようにするのはとても大事なことです。

でも作ればいいという問題ではありません。どんなホテルでも会社でもヒット商品を連発するのは簡単なことではありません。ましてやホテルは客室の商売ですから品物を劇的に短期間で改善することは難しい。だからこそマーケティング要素が必要になるわけです。

「このプランは何のためにあるの?」

こんな質問をお仕事先ですることがあります。すると

「夕食付きプランを作ることになったので」

意図はわかります。なので、こう続けます。

「何でこの夕食の内容と価格になったの?」

すると

「うちの今の夕食メニューをお得に提供できるようにしました」

実際にお得かどうかはさておき、お得かどうかはお客さんが判断することなのですが、多くのホテルの宿泊や料金プランにはかなり「ホテル本位」の観点が含まれていることが多いですし、その観点しかないような販売方針の施設様さえいらっしゃいます。そして売れないと「どーせ売れない」となるわけです。

売れないプランと売れるプランはお客様が選択するかどうかの差しかないので、売れるかどうかはホテルには決定権はありません。なのにホテル本位に作っておきながら売れなければすぐやめる。ホテル本位で作って売れたらお客様目線の理由を考えず売れなくなるまで売り続ける。しかも場合によっては同じホテルのAプランからBプランに客層が移っただけで純粋にお客様が増えたわけでもないのにあたかもBプランで新たにお客様が増えたかのような実績報告をする方も少なくありません。

きちんと顧客目線、およびマーケティングとして宿泊プランを作って、売れなくてもマーケティング要素があるのであればきちんとプランに意味を持たせて管理するのもとても大事なことです。

8.基本的な指標が稼働率、ADR、収入額しかない

この点もよくあることです。社内指標のレポートが稼働率、収入(Revenue)とADRの一覧のみ。これも誤解がなきように付け加えると稼働率とADR、その他の基本指標が大事なことは間違いありません。しかしながら先ほどの予算の対策や料金体系の整備などもなくおもむろにADR上げたいとか稼働率を上げたいと思っても途中プロセスもなく勝手に上がるわけではありません。もちろん画面と睨めっこして頑張りました、真剣に取り組みました、などといって努力アピールでビジネスが改善するような甘い世界ではありません。

自社サイトの売上をいくら上げたら売上比率がXX%になるから3ヶ月でそうなるように頑張ろう。とか、ここのOTAのコンバージョンが低くてここにチャンスがありそうだから半年でYY%上げていくら売り上げよう。リードタイムが訪日の取り込みも増えて長期化できるから何月までに何日になるようにしよう。とか適切な指標設定と管理をするからこそ目標管理と着実な成長が可能になります。

9.代替案のない文句や不満が多い

一見これはレベニューマネジメントとは関係ないと思われるかもしれませんが、レベニューマネージャーとしてはビジネスの基本である収益の最大化をする目標は変わりません。その目標を目指すにあたっては、どんなに優れた手法を使ってお客様を獲得ようとしたところで、チームのサポートやクリエイティブなアイデアは欠かせないもの。それが無くしてお客様の滞在経験もスタッフの考え方もネガティブな施設は効果的なレベニューマネジメント活動が十分にできず、限度があります。それだけレベニューマネジメントを行うにあたってはチーム全体の質が大事なのです。優秀な人材一人だけでなしうるわけではありませんし、結局チームワークが欠かせません。

レベニューマネージャーが先頭に立って文句や不満を言うことはないかと思いますが、特に長く営業している施設や老朽化が進んだ施設で閉鎖的で負の連鎖に入ってしまっているホテルをよく目にします。もちろん老朽化そのものを魔法で新館に建て替えることはできませんが、スタッフのネガティブ度が高いホテルは基本的にレベニューマネジメントが行き届いていないホテルが多い傾向にあります。

これは前にも説明した社内の情報伝達に問題がある可能性もありますが、情報伝達だけではなく、組織内ですぐには解決できなかった問題点をビジネスとしてどう取り扱っているかという姿勢で現れています。そして投資するにもどう改善したらどの程度の効果が得られるのかなどが真剣に考えられないまま時間だけが過ぎていく。結果何か問題があれば何かにつけて他責し、チームの中で不平不満が行きどころを失って噴出してしまっていると言うことです。

優秀なレベニューマネージャーはよくホテルのコミュニケーションのハブになると聞きますが、こういったところでも効果的に不満や問題点を特定しビジネスチャンスに転換できるかどうかとい点からもレベニューマネージャーの質がわかってしまうかもしれませんね。

10.変化を嫌がる

なんだかんだ言ってもこれに尽きるかもしれません。レベニューマネージャーは変化を推進する役であっても変化から避ける役ではありません。会社やホテルがきちんと目的地に行けるように導けるように障害を取り除いたり、自らが変化することや組織を変化させていけるように力を発揮しなければなりません。本質的に重要であるものを大切にすることも必要ですが、新しい変化をどうやって取り入れてビジネスを成長させるかと言う視点はレベニューマネジメントでとても重要なポイントです。

なかなか長きにわたって勤めているレベニューマネージャーの方々も多いと思いますのでその中で絶えず変化を続けることはなかなか難しいこともわかります。

ただし、チャレンジなく成功も失敗もありませんので、新しいことにはどんどんチャレンジしていただき、皆さまのビジネスが実りあるものになりますように祈っています。

もしも「うちの会社大丈夫かな?」と思われたのであれば

一度深刻な事態になる前にご相談をお受けしています。

弊社は豊富な経験から併走型のコンサルティングを行なっています。今の世の中、来週突然大きな事件や事故でビジネスが変わることも少なくありません。にも関わらず皆さまは多忙な中でこのようなことを考えなくてはなりません。かつレベニューマネジメントに対する費用も少なくありません。こうした中でレベニューマネジメントをはじめ専門分野を外注する施設が急速に増えています。

仮に40万円の給料を払ってレベニューマネージャーを雇おうとしても社会保険、研修、福利厚生などを考えると毎月50万円以上の出費を退職まで払い続けることになります。採用コストも数百万かかることも採用までの間もビジネス損失は起き続けます。それであれば外注でさらに専門的見地から効果的なサポートを受けるのも重要な選択。国内外でも様々な会社が業務委託スタイルのサービスを提供、そして利用者も増えています。そうしたサービスの拡大によって今までレベニューマネージャーを雇えないような小規模な施設でも手が届くようになりました。チェーンや大手の施設はさらに高度なことをするために社外からの知見を補うことも可能になり、他社に差をつけようとしています。

特に変化することや今までない考え方や手法は社外から取り入れてしまう方が手っ取り早いことも多いです。外部からだからこそできるフラットで効果的な対策が取れるのも外部委託のメリット。

私たちは狭義のレベニューマネジメントにとどまらずDXや人材開発、業務効率改善、SNS活用、Webの支援など幅広いお手伝いをしております。まずはお困りの点や不安、悩みをお伺いして各種ご提案をさせていただきます。

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旅行がAI基準になる日

今回は旅行とAIの掛け合わせがどのように既に始まっているかというお話です。実は皆様の旅行計画は一昔前からAIによる誘導が始まっていたのですが、ここにきて急速に進むことになりそうなので、とりあえず投稿してみることにしました。

旅行業界の方は一般的に先進技術に後れを取っているという声もありますが、果たしてどうなのでしょうか。確かに第一線の技術が随所に詰め込まれている業界かというと、そうではない気もしますよね。業者が比較的小ぶりで先進技術を取り入れる予算も技術も限度があったということもあるかもしれません。利用者側としても、いわゆる食料品やインフラと違い生活必需品ではないですし、旅行の嗜好や必要性もまちまちですよね。それというのもまず旅行の第一歩としては人間が何らか旅の意思や希望を具体的な情報収集の動作として示して、それからはじまる世界だからなのかもしれません。

今でこそオンライントラベルのプラットフォームが旅行のスタンダードになりつつありますよね。それも旅行者が徐々に定着したプラットフォームが前述の受け皿になってくれているわけです。したがって旅行者も宿泊業者も以前ほど旅行の企画やマーケティングにお金をかけるよりも本来の旅の目的や業者は本業に専念できるようになってきたのは事実です。現状で知られている旅行関係のAIというのはそのような旅行者と旅行関連の業者をより効率的に紐づけることが多かったというのはその必然とも言えるかもしれません。

しかしながらここにきてAIがまさに人間のように自然な受け答えができるようになったことによって、そもそも旅行に行く動機さえAIがつかさどる可能性が出てきました。その先には旅行をする動機も、その行先や手配手段もAIが提案する。そしてその選択肢をただ人間は受け入れるだけで旅行の全体が決まってくる。そんな世の中にもなりそうです。

今回AIの一つの例としてよく挙げられるOpenAIのChatGPTというツールを使ってこんな投げかけをしてみました。(日本語でも可能ですが、まず動作が安定する英語でしてみました。日本語訳は下に併記します。)

~以下やり取り[下に日本語訳あり]~

[自分]
どうやって東京のホテルを探したらいいですか?
[AI]
1.Booking.com、Expedia、Hotels.comなどのオンライン旅行予約サイトを利用する
2.最新のお得な情報やプロモーションについては、ホテルのウェブサイトを直接確認してください
3.TrivagoやKayakなどのホテル検索エンジンを利用する
4.東京を訪れた友人や家族におすすめを聞く
5.他の旅行者からの推奨事項やフィードバックについては、旅行フォーラムを確認してください
6.場所、予算、設備を考慮して決定する
7.旅行サイトの口コミや評価を確認してから予約しましょう。
[自分]
agoda.com はどうですか?
[AI]
はい。Agoda.com は、東京やその他の目的地のホテルを探すのに人気のオンライン旅行予約サイトです。 ホテルを予約する際に、価格、アメニティ、ゲストの評価を比較して、情報に基づいた決定を下すことができます。
[自分]
東京と京都のホテルを予約するにあたって違いは何か違いはあると思いますか?
[AI]
はい、東京と京都のホテルを予約する際に、次のような違いがある場合があります。
場所: 東京は大規模で広大な都市ですが、京都はよりコンパクトで、歴史的および文化的遺産で知られています。
空室状況: 東京は人気のある観光地であり、ホテルの部屋に対する需要が高くなる可能性があり、ピークシーズン中は料金が高くなり、空室状況が制限される可能性があります。 京都もピークシーズン中は空室が限られる場合がありますが、旅館などのよりユニークで伝統的な宿泊施設のオプションを提供する場合があります.
予算: 東京のホテル料金は日本の他の都市に比べて高くなる傾向がありますが、京都はより幅広い予算オプションを提供している可能性があります。
アメニティ: 東京は近代的な便利さと高度なインフラで知られていますが、京都は伝統的な雰囲気と文化の提供で知られています。
したがって、東京または京都のホテルを選ぶ際には、旅行の好みと優先順位を考慮することが重要です。

どうでしょう、そこら辺の一般の方に聞いたり、ましてや場合によっては業界の方に聞くよりも素晴らしい回答ではないですか?

これらはいろいろな考え方を皆さんにもたらすことかもしれませんが、その中にあって皆様がどのように、上手に旅行をする側にも、より巧みに利用していただける側になるかは皆様の現状に立ち戻っていただいて考える時期が来ているようです。GoogleがAIに対して大きな危機感を抱いているとも言われていますが、旅行業界も第一線の技術の影響を受ける時代がもうそこまで来ています。

私たちは、従来の高度な旅行関連の知識やスキルを提供するだけにとどまらず、どのように組織として新たな時代の流れにのり、ビジネスを加速させていくかについても意識の変革やトレーニングなどで組織内コミュニケーションを活発化させることによって支援させていただいております。対応が遅れないように是非お早めにお問い合わせください。

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新規就航のチャンスをものにする

この時期は春からの航空会社の新規路線や路線撤退のニュースが相次いでますね。航空業界は宿泊業界とは切っても切れない関係だけにこのチャンスをものにするも皆様次第です。あ、これは宿泊業界の方々に加えて旅行好きな方にも向けてお伝えできれば。

なぜかというと、航空業界はきちんとリサーチしているとはいえ新規就航はかなりの博打なわけです。いざ飛ばすだけでも、機材、整備、駐機、燃料、告知、、、、どれだけのお金がかかることか。それでも大勢のお客様に安全に乗っていただかなければビジネスにならないのです。ホテルで言えば新規開業。それだけおおごとなのです。

それだけにマーケティングはとても大事な要素なのですが、そんな発表を告知で見た時に単純に宿泊業と利用者側の立場から何を考えるかということですね。

利用者からすると・・・・
自分が興味がある土地であればもちろん検討するにしても、あまり馴染みがない土地については普通にはすぐ予約しないかもしれませんよね。それこそ他の航空会社が就航していない土地なら航空会社にとっても不安要素は大きいわけです。そういう新規路線には大きな割引や特典を提供してくれている可能性が非常に高くなります。「そんな特典があるなら」「そんなに安いなら」と考えてもらえるキャッチーな訴求をしたいからです。特に格安航空会社が少し郊外の空港使って格安路線を新規開設するときなどは狙い目価格から販売開始することが多いですよね。利用されたことのある方も多いのでは?

大手航空会社がすでに就航しているところに増便するのは大きなリスクはないのですが、そういう路線は閑散期(日)になればみんなお客様の取り合いになります。なのですでに就航している会社も含めて早く予約を取れば値段が上がる前に安く済む可能性も非常に高くなります。

では宿泊業者からすると・・・・
ダイナミックパッケージとかいろいろ考える人はいらっしゃるかもしれませんが、手段だけに走って集客しようとしてもうまくいかないこともあります。根本的に機材や就航頻度、時間帯、就航時期を見ておけばどの程度の人がその便を利用してその土地に来ることになるかを推定できるわけです。その人たちが予約したくなるにはどうしたらいいのか、どういう滞在のスタイルの方が増えるのか、ましてやその土地を知っている宿泊業者側からしたら新たにいらっしゃる方々に対して提案するようなことさえ可能なのです。

新規就航のニュースがいろいろリリースされるこの時期、動きの早い方はもう先行していろいろ対策を考えられてます。具体的にどうしたらいいのか、もう少し深い考え方をしたい方々にも私たちはサポートをしています。詳しくはお問い合わせください。一緒になって業界の動きに迅速に対応できるようお手伝いをさせていただきます。

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イベント代金、お月謝、客室料金って意外に似てるのかもしれないよ。

ん?何の話?って思われるかもしれませんが、今回はみなさまがご提供されているサービスの料金のお話でもさせていただこうと思います。たとえば、

イベント企画会社やミュージシャンはとある空間のとある体験を売るためにお代金が決まりますよね。
お月謝は習い事にお支払いする代金を意味することとして、例えばレッスンの時間単位や指導内容に応じてお代金が決まりますよね。
ホテルや旅館は宿泊するための空間をお客様のスタイルに合わせて滞在いただけるためにお代金が決まりますよね。
ふむ、空間と内容にお金。同じですね。

有名なミュージシャンであったり人気の企画はギャラも場所代も高く演出にもお金がかかればそれだけ料金は上がりますね。
お月謝もレベルが高くなったり、有名な先生の場合は料金が上がることもありますね。
ホテルはその日の需要が高かったり、客室設備やサービスレベルで料金が上がることがありますね。それはどれもきちんと需要の一部やコストがきちんと反映されているから。

でもなぜだか各業界の方は不思議なところを気にして料金を決めようとすることがあります。否定はしませんが、なんでなのかを深く考えず、そういうものだと思っている方は少なくありません。

例えば、ただ他人と比較する例。
イベントだと、先輩ミュージシャンのライブの値段が同じ場所でやっていたから。
教室だと、あちらの先生の音楽大学の方がレベルが高いから。
ホテルだと、あちらのホテルの方がブランドが有名だし、客室がきれいだから。
へぇ、そうなんですね。と思う一方で「そういうものなの?」って思う方もたくさんいると思います。大体ご本人や組織がご自身で抱えるコンプレックスから来るような気もしますね。

ほかにも感覚的な理由で決めることもよく聞きますね。でもよく聞くのはネガティブな理由も少なくない。
うちはクレーム多いからなぁ、うち施設や設備が古いからなぁ、料理の味がもう少しおいしかったらなぁ、、、、こういうことを聞くと残念ながらこういった方々は減点法で料金を決めている方が多いのかなぁと思ってしまいます。

新型コロナで少しでも安くして気を惹こうとしていたいたこともあったのかもしれませんが、そろそろ気持ちを切り替えてきちんと皆様の中で適正な料金がいくらなのかを考えてみませんか。いろいろな価値、ご自身、ご自身のサービスの価値をはかり、どれぐらい需要があるからこの料金。っといった具合です。そして利用する方も、きちんと料金の高い安いを見極めてよい選択ができますように。

私たちはいろいろ料金に関するアドバイスもしています。ひょっとしていつもの発想と値付け方法から離れてもっと自由に考えてみるとビジネスの考え方が変わるかも。値付けにマンネリを感じている方は一度ご検討ください。

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清潔感とは

さて、今日は清潔感について。といってもホテルの清潔感って何なの?っていうことです。ちょっとしたスタッフ間のミーティングで何気なくあがるこの会話。皆さんなら清潔感をあげるってどういうことを想像されますか。

まずは清潔さには絶対的清潔と相対的というべきか感覚的清潔に分けて考えてみるとどうでしょうか。

絶対的清潔・・・清潔そのものを数値的なもので測ったりできる指標のような清潔

相対的(感覚的清潔)・・・清潔不潔を感じたり、場合によっては先入観や印象も含まれる人が感じる清潔

清潔感っていうと「感」なので後者なのかなと思います。ここに大きな転換点が訪れましたね。新型コロナの影響です。これによってウイルス自体をきちんと否定できる清潔が必要とされ始めました。それまでホテルやレストランなどの商業施設はレビューで清潔さを遠回りに評価してくることが多かったのですが、さて困りました。清潔さをどうやってアピールするのか。例えば空間除菌付きの設備や機器をいれてその基準を公開するのも一つでしょうし、実際空間を測定することもできるでしょうね。ただ少し予算が必要になりそうです。ただこれもきちんときれいになった先の目的を考えて無駄なく投資したいところですね。

相対的なものについてはむしろ皆様はよく取り組まれていると思いますが、だからこそ頭が固くなっているかもしれませんね。これも清潔さを改善するためのポイントをきちんと整理するとより一層効果的に対策できるかもしれません。
そもそもSNSや現実でも人が他人や動画に興味を示したりするかどうかをはじめ5秒で判断しているようにお客様がホテルやレストランに清潔さを感じるかどうかも一瞬で判断されている可能性が高いということです。これは必ずしもエントランスという意味ではありません。もちろん実際の施設が汚いわけにはいかないのですが、もしもそのような清潔さを求めて施設を選ぶ人はそもそも予約したり、下調べするときに判断している人も少なくないということにもなります。だとしたら、、、考えることは無限にありそうです。

清潔さそのものが単純ではないものの、実際のホコリの量が少ないと皆様が思うような清潔さが上がるのでしょうか。現地に到着してあからさまに汚いのは困りますが、始めの5秒を大事にするための取り組みについても考えてみてはいかがですか。SNS映えにいろんな方法があるようにもっといろんな考えとアイデアで工夫できると結果素敵な空間になるかもしれませんよ。素敵な空間でお客様も施設の皆様ももっと幸せな時間が過ごせますように。

私たちは必ずしも経営や収益の難しい話だけでなく、このようなちょっとした疑問や会話から生まれる素敵なアイデアを出し合ったり企業文化の改善もお手伝いしたいと思っています。ちょっとしたことからご相談に乗りますのでお気軽にご連絡ください。

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真の中国のビザ発給停止の影響とは

昨日発表されたニュースに中国を訪れる日本人と韓国人に対するビザの発給を停止したというニュースがありましたね。政治的背景はさておき、今回は中国に向かう両国からのビザ発給に関するものになるので、皆様がより多くの関心を寄せている訪日に対しての影響があるものではないのですが、今回はこちらに関する記事に対して一部の旅行関連や宿泊施設関連の人がどう考えているのかをご紹介したいと思います。

まずこのニュースに対して「うちとは関係ないか」と思っている観光業界の方にちょっと待って少し考えてみて下さい。まず、今回の背景は日本と韓国のコロナ水際対策の報復と言われています。要するに政治的な理由とその元となった中国国内のコロナの蔓延状況が背景の日本と韓国の中国に対する水際対策の強化がお互いの緊張関係を高めているという理由です。

ということは現況を考えると一般的にはコロナの蔓延状況が緩和され、さらに日本と韓国の水際対策の緩和に対する姿勢がみられるまで状況が続く可能性があるということだとも言えます。日本での感染の波を考えた時にすぐ規制しても数週間かかったことを考えると場合によっては数か月単位で自体が停滞する可能性がありますね。これは大きなビジネスリスクとチャンスがありそうです。仮に停止措置が解除されたところで発給の日数や一般的な申請における猶予を考えると通常に戻るのに最短で1週間から1か月近くはかかることになるでしょう。

その間に何が起こるかもしれないかというと、当然ながら水際対策に対して中国から日本に来る旅行客は一定の延期や変更をする可能性もあることから中国からの訪日客の一定の低下はあるのかもしれません。しかしながら今回は韓国と同時にビザ発給停止になっているという状況です。これは場合によっては追い風になる可能性を含んでいます。要するに中国に向かおうと思っていた日本人と韓国人は出張であれば延期や中止、レジャーであれば行先変更が考えられます。幸い日韓両国が比較的近距離ということも、かつビザ申請が容易または必要ないことも後押しとなり、日韓の往復が一定程度増える可能性もあるわけです。

ここまではあくまで仮説にすぎません。ただし、ここでオンライントラベルで韓国マーケットから日本に来る訪日客、日本から中国ではなく韓国や他国、場合によっては国内旅行に振り替える方が少なからずいらっしゃるとしたら。ここ数日で対策に動けるかどうかによってまた一歩、周囲の方々と差がついてしまうかもしれませんね。皆様のマーケットが韓国の方々の訪問に適しているか、少なくとも扉を閉ざしていないか確認してみるのにはいい機会なのかもしれません。ぜひ弊社と一緒にマーケットの潜在機会を探りたい方はお問い合わせください。

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全国旅行支援で

今日から始まってますね、全国旅行支援によって私たちもいろいろなニュースを目の当たりにしています。賛成反対はもとより、どこが一番安いだのおすすめ施設だの。いずれにしても旅行業界が活況に呈するのは私たちにとってはうれしい限りです。

こういう時は同時に特にビジネス上で差がつく時期でもあります。各社が今までない客層に接する絶好の機会でもあります。旅行会社でもホテルでも航空業界でも、お土産店に至るまですべての業種でチャンスがある一方で、何もやらない企業はもちろんのこと惰性や他社の模倣、経営層からの命令での作業的アクションはビジネスで他社に差をつけられてしまうかもしれません。

会社やサービスを新規顧客に知っていただいたり、実際にご利用いただいた方々を良く理解し、そのご縁を大切にする企業はこういうチャンスをどんどん成長に繋げてると感じます。一部の方が言うような政府のばらまきなどと言われないぐらい皆様がこの機会に成長できますように願っております。

弊社では既存のビジネスにとらわれない発想や考え方も皆様と共有していきたいと思っておりますのでご興味ある方はお問い合わせください。

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トラクルはじめました

トラクル合同会社として、個人事業から事業を引き継ぐことになりました。法人としてのメリットも活かしつつより多くの方々のお力になれるよう精進してまいります。法人化によって多角的なサポートができることを一同たのしみにしております。

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